このレビューはネタバレを含みます
2回目
映画において“音"がどれほど重要であるかを理解できる。音が映画を単なるスクリーンに映し出されるモノ以上にしていた。音が恐怖の緊張感を生んでいた。杓子、オノ、拳銃。音こそがイメージを生み出す…
黒沢清。
ラスト。
誰も居ない空間を見つめる野次馬は、視聴者が観た主人公の不条理な人生も一連の殺害動機も「見てない」し「知らない」ことを表している、だから「空白」を見つめている、と考えてみる。
…
全ての音が、なぜこれ程までに滑らかなのか、心地がいいのか。
地味であるはずのカットが、鮮やかな引力を纏っているのか。
この映画の鋭利さには、柔軟性を含んだ重さがあるように感じられた。
が、正直分か…
大大大傑作。数年ぶりに観たが、色々思い出した。ホテルの支配人家族を惨殺して逮捕されるまでの短いラストシークエンスが恐ろしい。部屋を歩き回る靴の音と、ドアを開閉する音と影のみで人を殺す。怖すぎ。やたら…
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