登場人物がみんな無表情で異様なまでに冷たいタッチは、物凄く不気味。
より暴力的にみえる省略による殺人シーンは、直接的な描写を見せられるより強烈。
ペダルを踏み込む足とバックミラーのカットだけのカ…
やっぱりブレッソン苦手だわ。凄いとは思うんだけど、やっぱりなんか好きになれない(何様だよ)。考えても考えても好きになれない理由を中々上手く説明できない…。淡々とし過ぎているのが無理なのと、セリフに感…
>>続きを読む【ああ金よ、目に見えない神よ、お前が我々にやらせないことなどあるものか】
ラルジャンすなわち『お金』
ラルジャンが動機となり見えない暴力の残酷さ
人間は欲に溺れているその1つが金
出てくるお札はどれ…
罪は肥大していく
☆
無駄が無いとの書き込みが多いけれど、確かにその通り
でも自分にとっては、余計なものを削り落とされ過ぎて、筋書きやラストシーンの意味を全部は把握できていない
上級者向けの…
同じくブレッソンの『スリ』もそうだったと記憶しているが、人ではなく動作だけを淡々と写しとって繋げていく(首から上を写さない)。演技も同じで、演者はみな生気のない棒読みで与えられた台詞を口にし、指示さ…
>>続きを読む『愛、ゆえに』
極力無駄を排した、と言うより、人の業の深さを浮き上がらせる為に徹底した結果のこの演出。この演出があまりに素晴らしい為、他の方のレビューを見るとそこを語るものが多いようです。それは、…
傑作
悪意とは感情ではなくもはや物質として人を渡り歩いていく。
その間にそれぞれの悪意を含み膨らんでいく。
物語の主人公になるべく少年の悪意により物語の犠牲となった人たちを描いていく。
その悪意の行…