ロベール・ブレッソン遺作「ラルジャン」
「一枚の偽札が…」
このプロットと画作りですぐ恐怖分子が浮かんだけど調べたらやっぱりヤンのベストに本作が入っていた。まさに。
よりソリッドに、所作のみを映…
ロシアの文豪トルストイの原作をもとに、名匠ロベール・ブレッソンが脚色、監督。同監督の遺作となった「ラルジャン」。名作です。
裕福な家庭の少年が小遣いほしさに友人と偽札を使ったことをきっかけに、巡り…
画面ごとにみられる絵画的美しさが頭に残っている
どれほどの計算の上にこれらが成り立っているのかを考えたら頭が痛くなる
繰り返される場面、一切の隙がなくどうしようもない展開、結末
そして自分はこ…
ブレッソン監督の遺作。
ラルジャン=お金。
少年達が軽い気持ちで使った偽札に巻き込まれて、人生が暗転していく男の話。
ブレッソンは「スリ」と「抵抗」の初期しか観てないけど、基本的な作風は全然ブレてな…
刈り込みすぎていて一瞬なにが起こっているのか分からなくなる瞬間がある。血を洗ってる、おい、爺さんが倒れてるぞ。いや、嘘だろ、そんな……。その事後性が取り返しのつかなさの印象をいっそう強めている。
あ…
今の社会に抗う事も、共産的な考え方に身を投じる事もできない。
主人公の目にはどちらも欺瞞に映る。
彼は良くも悪くも愚者であり、安定や現状維持の奴隷にならざるを得ない。
しかし彼のあずかり知らない所で…