ケンジモンデン

戦場のメリークリスマスのケンジモンデンのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
4.0
デヴィッド・ボウイ追悼。
終戦間近、ジャワ島のイギリス人捕虜と日本兵の対立と友情の物語。1983年。

戦争というものがどれだけ人間を狂わせたか。緊張状態の中で、外から見れば明らかな理不尽さえまかり通る世界。
異文化との衝突を通して、その違和感に気付かせるこの作品はそれだけで意味がある。

タイトルになっている「Merry Christmas, Mr.Lawrence」。最後にそう告げるたけしは本当に悲しい。アップの目にぐっときた。

ヨノイ(坂本龍一)のセリアズ(デヴィッド・ボウイ)への感情の変遷。憧憬、嫉妬、憎悪、陶酔。その理由は単なる狂乱なのか、隠しきれない愛なのか。慣れない演技の中に何があるのだろう。。

うーん。一回だけでは受け取りきれないものがありました。
何回か時間を置いて観たいなと思います。感じ取るものも変わりそう。
昔の映画は行間を残した映画が多いなぁ。本を読んでるみたいだ。

これからは、あのメロディが悲しく聞こえそうです。