全国おにぎり協会

戦場のメリークリスマスの全国おにぎり協会のネタバレレビュー・内容・結末

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

反戦映画なんだなということは分かったけれど、正直難しかった…。暴力嫌だな戦争嫌だな正義の名の元に暴力を正当化するの良くないよとは思った。
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観た直後は「なぜ、キスを…」と動揺してしまったが、少し冷静に。あのキスは広い意味での愛なのかなと思った。戦争という特殊な状況で加速する度の過ぎた暴力に対して、家族に対するような愛情の意を示したのかなと。
それでもやっぱりまだ難しい…。
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最後の満面の笑みでの「メリークリスマス、ミスターロレンス」は味があって良いよなあと思う。
ロレンスが正座したり胡座かいたり行を知っていたり、日本文化への理解と敬意があり、個々の日本人を恨みたくはないと言っていた点が良かった。ハラとロレンスの友情良い。
ハラの1回目の「メリークリスマス」の時に嬉しそうに酔っ払っていたのは、真犯人を見つけ、ロレンスを釈放できることが嬉しかったからなのか。「お前ほどの」と言う程にロレンスに対する敬意があったから。ロレンスもハラには嘘をつかずに正直に話すくらい敬意があったから、穏やかな表情で対応できたのか。「メリークリスマス」は親愛の証なのか。

難しい分、後から後から味が出てくるタイプの作品だなと思った。