まる

戦場のメリークリスマスのまるのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
4.1
坂本龍一の音楽は本当に美しい。鳥肌が立つ。

鬼畜米兵と教えられ、敵国として戦い、殺し殺された相手。
文化の違い、宗教観の違い、それらによる考え方の違いは随所に現れ、互いに理解するのは不可能だろう。

いわゆるドンパチの戦争シーンがない戦争映画だ。
正直難しくて自分がこの映画を理解できたとは思えなかった。
だが人間同士の心の通い合いがテーマなのだろうか。
国と国、敵同士ではなく、1人の人間として相手に接することは難しい。敵だから。
でもやはり人だから、自らと同じ人に動かされてしまう。言葉が通じなくとも、文化が違えど、それが許されないことであっても。

ラストがいい。寂しいし虚しいがそれだけではない。少し温かくて、少しだけ前向きだ。
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