アランスミシー

戦場のメリークリスマスのアランスミシーのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
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研究のため再見

「ヘンな顔だ、だが目は美しい」
What a funny face, beautiful eyes.

この台詞が世のLGBTへの偏見に対する最大の助言のように聴こえた
一見理解できないオカシく見えるモノ(LGBT)も、その中身をちゃんと見ればそれは純粋で美しい事が分かるはずだと。

エヴァンゲリオンの音楽への影響


「なぜ彼ら(日本人)はこうなってしまったんだ?」
→なったという事はかつてそうではなかった、故に蘇る節目

《セリアズ》挑戦志向→安全志向
弟を見捨ててしまった自分を恥じて、挑戦志向に走ってその恥を忘れようと従軍する事に決めたセリアズ
トラウマの再現=敵兵の中で我慢し続けるヨノイ大尉が同調圧力によって本人の本性を一生涯失ってしまう選択を目の前で見過ごしてしまう事。
結果、セリアズは彼に歩み寄り、抱擁する。

《ヨノイ大尉》安全志向→挑戦志向
対して自分がゲイである事を自覚し始めたと同時にそれを恥じて、安全志向に走り、自分を保護し大尉という役割で防御を固めるようになってしまう


トムコンティのキャラクターが愛おしすぎて、あんな人間と一緒に居れたらかつて失われた自分の安全志向は守られたんだろうなぁと思った。
自分が失った代わりに、僕はこれから失おうとしている子供たちの為にそれを守れる存在になりたい