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戦場のメリークリスマスのtarakoのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
4.0
鬱蒼とした熱帯雨林にノスタルジックな音楽が戦時という幻染みた異常の中の日常を過ごす人々を表すのに凄くマッチしていた。
ストーリーにそれほど起伏が有るわけでもなければ、何かが際立って強調されている事もないのだが、始終人間臭さが漂っていて、それに惹き付けられた。その点は素人起用の巧妙さだと思う。
傷病兵が続々と病棟から出てくるところを明かな長尺見せられる痛ましさ、それに対して病気じゃないと語気を荒げるヨノイ大尉の乱れ様、その後のセリアズの行動、この辺りの流れや演出がとても良いと思った。

この映画は人の論理ではなく、直感に訴えかける何かがあるように感じた。
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