ヒラリー

異母兄弟のヒラリーのレビュー・感想・評価

異母兄弟(1957年製作の映画)
3.6
範太郎の妻は病で床に伏せ、息子二人を持つ陸軍大尉鬼頭範太郎の家へ女中奉公に出た利江
浮いた話もない軍国主義者の範太郎であったがある日利江に手を出し、妊娠させてしまう。
やがて妻も死に、自分もよそに飛ばされることになり責任を取って結婚する。
前妻後妻とも2人の息子を授かるも前妻の子は後妻の子を妾の子と蔑み、範太郎も利江のことを妻として扱わない。
好きで結婚したわけでも産んだわけでもない。
お国の為に働く息子(前妻の子)を立派に思い誉めそやす軍国主義の父親…
死と隣り合わせの息子に対してお国の為に死んで来いと言ってるようで狂ってる。
夫からも子からも責められる利江が終始不憫…この家に奉公に来なければまた違った未来があったろうに。
わしの息子(前妻)じゃなくてお前の息子(後妻)が~って、お前の血を分けた子やん。
出して孕ませ形だけの責任とっただけ。
生まれた時代が違えばもっと選択肢もあったのに。
利江が範太郎に愛して欲しいと望んでなかった事は不幸中の幸いだけど他人に人生を潰される姿を見るのはきついなぁ。
三國はクズ男の演技が嵌るわね~~~。
ヒラリー

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