猫そぎチャンスペロッテ

ぜんぶ、フィデルのせいの猫そぎチャンスペロッテのレビュー・感想・評価

ぜんぶ、フィデルのせい(2006年製作の映画)
4.2
監督・脚本ジュディ・ガヴラス(娘)
◽父親の監督コスタ・ガヴラスは、社会派サスペンスを得意とし、「ミュージックボックス」「告白」「戒厳令」などの政治的・左翼的なテーマが多くあります

また、本作品の時代は、政治・社会情勢の激動が続いた70年代初頭のパリが舞台で、この時代の世界情勢の出来事として、フランス5月革命・フランコ独裁政権・ベトナム戦争・日本では学生運動などがあり、特にここで関連する「チリ」では、世界で初めて選挙による社会主義政権が成立(1970年選挙によりアジェンデ大統領が就任)したが、1973年軍事クーデターにより政権は倒された。


この時代の波に揺れ動くなか、弁護士の父、雑誌記者の母は、反体制運動や共産主義思想・ウーマンリブ運動に目覚め、その煽りで、お嬢様学校に通っていた9歳のアンナ(ニナ・ケルヴェル)は、生活の質の変化に疑問をもち、この変化に敏感に反応(抵抗と学習)する。

そして、両親との対立もあったが、母から中絶と避妊のさわりを学び、反体制運動の活動家達からも「団結の精神」を学び、学校の先生とも議論をし、自由を求める主張を譲らず、新たな学校への転校も実行する

(ヽ(`Д´)ノプンプン)
そして、アンナのぷんぷん抗議がよい❕

このアンナの成長の過程が“優しく、丁寧に”描かれ、子どもからの目線で世界の調和を訴えているような映画でした💗(ヨクワカラナイケレド❗)


軍事クーデターのNEWSに愕然としている父に、アンナが近づき父の手を握る場面は、深い感慨をおぼえる‼️それは、とても深い愛だ💕❗

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仏頂面のアンナと、無邪気なフランソワが二人とも超可愛い(➕0.5点)💕
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