ちろる

ぜんぶ、フィデルのせいのちろるのレビュー・感想・評価

ぜんぶ、フィデルのせい(2006年製作の映画)
3.7
大人は様々な価値観で満ちている。
そんなこと子どもの頃考えたことなんかなかったけれど、こんな風に親の価値観で生活や環境がガラッと変わってしまうとしたら、なんでなんで?の嵐になるのは仕方がない。
キョーサンシュギという目に見えないものに今までのブルジョワ生活が一転して家の中で大人たちがわんさか会議してる毎日、、私だったらやだかもって思うけどアンナが不機嫌ながらも少しずつその思想を子どもなりに理解していく子どもらしい柔軟性がとても愛おしい。

団結団結と謳っといて、結局喧嘩をしてしまう両親を目の前にして、まだ幼い少女は何を思ったのか?
共産主義がなんだとか資本主義がどうとかではなくても、「家族」は一つの国のような存在で、互いの思想や価値観を共有しながら歩み寄りができるのは結局は愛があるからなんだよね。
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