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ぜんぶ、フィデルのせいのtulpenのレビュー・感想・評価

ぜんぶ、フィデルのせい(2006年製作の映画)
3.6
おとなに媚びないところと
50日間の撮影に耐えられる子という条件をクリアしたアンナ役のニナ・ケルヴィルの仏頂面がかわいい。

「キョーサン主義」「チューゼツ」「ダンケツ(団結)」などの言葉を覚え、
自分なりに理解しようと9歳の暮らしの中のものと置き換えてみるあたりが可笑しい。
パパとママの口論にブチ切れて家を飛び出したアンナが弟のフランソワの手をぎゅっとつかんで鳩胸をせり出し、
口を固く結んで、通りをガシガシと歩いていく姿。 このシーンが1番好き。

ニコリともせずに繋がれた手の輪に加わっていくアンナを見ながらなんだかニンマリとしてしまうラストがいいね。


今はもいない静岡ミラノにて。
2008.6/4 (29) 通算1084
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