アホすぎる、、、
映画マニア同士の噛み合わない会話を横で聞いてる娘とか、おじいさん二人が真面目にはしゃいでて娘に怒られて「そうなん？」みたいな顔するところとか、そういう描写が本当にあるあるだった。
全てのシーンが何かの映画にまつわるものだしアレックス・コックスのパラノイア的なB級コメディと言っていい。
あとは低予算だからなのか商品が映るカットが急に映画からCMっぽくなるというバカっぽさも笑える。
と、コメディではあるんだがこの映画の主人公二人は昔撮影現場で脚本家に嫌なことをされた復讐を旅の動機としており、これって本当ここ最近の「良い作品のためなら何やってもいいのか」問題も描いている。
基本的に作家は制作のプロセスで体感としてこの問題に直面せざるを得ない事は前提で、アレックス・コックスはその部分を完全に理解しこういうおちゃらけつつ映画愛をむき出しにする作品であろうとそことはちゃんと向き合っているという事である。
それも含めて彼の映画愛が伝わってくる作品。
