トルコのセミフ・カプランオール監督による【ユスフ三部作】1作目です。
映画としては『卵』→『ミルク』→『蜂蜜』の順番です。
覚え方としては、採取が楽な順です。
卵はそこにあるのを拾えばいい。
ミルクは絞らなきゃいけない。
蜂蜜はだいぶ危険を犯さなければならない。
時系列的には『蜂蜜』→『ミルク』→『卵』の順になります。
それぞれ少年ユスフ→青年ユスフ→おじさんユスフです。
映画の順番だとどんどん若返っていくわけです。
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この映画の主役ユスフはおじさん。独身。
イスタンブールで古書店をやってますが、そんなにやる気はない。
何に対してもやる気がない。
電話がかかってきても留守電になるまで取らないのが普通だし、
留守電聞いてから必要があれば掛け直す男。
人との距離がだいぶ遠い。
でも、人当たりは良い。失礼な態度を取ることはないし、十分優しい心を持っている。
でも、やはり人に心を見せないし、人の心に入っていこうなどということはしない。
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なぜおじさんユスフはこういう男になったのか、
を時系列的にさかのぼりながら見ていくのがこのユスフ3部作ですね。
ですけど、
『卵』を一本目として見るのって本当に難しいことだと思うんです。。
ユスフはほとんど喋んないし、
母が死んだとこからスタートするし、
ユスフのことも全然わかんないのに
謎の親戚美女が出てくるし
突然、てんかんでぶっ倒れたりするし、
意味不明だと思うんです。。
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僕は『蜂蜜』→『ミルク』→『卵』の順で見たので
あの可愛い可愛いユスフが『蜂蜜』で起きた事件を背負って
『ミルク』の思春期を過ごして
『卵』でのこんなおじさんユスフになっちゃった。。という流れで見れたので見やすかったです。
監督の意向とは違うのは重々承知なのですが。。
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