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デス・トランスのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

デス・トランス(2005年製作の映画)
4.0
戦乱の世のとある国。すべての願いをかなえると噂される棺が存在した。それは東の寺の屈強な僧侶らによって守られ、棺を奪おうとするものは誰一人として戻らなかった。しかし、ある男によって静寂は破られた。その男の名はグレイヴ(坂口拓)。人間離れした強さで棺の強奪に成功したが、奴の目的はただひとつ。自分より強いやつと闘うことだけだ。棺につきまとう不思議な少女に導かれ、グレイヴはさらなる戦いを求めて西の禁断の森へ向かう。大僧正から譲り受けた"神壊刀"を手に、後を追う僧侶、リュウエン(須賀貴匡)。戦場に散った多くの命のために棺を狙う流浪の戦士、シド(剣太郎セガール)。すべての運命を静かに見守る女剣士、ユーリ(竹内ゆう紀)。そして伝説の鍵を握る、美しき謎の女神(藤田陽子)。幾多の困難を乗り越え、禁断の森に棺を差し出した者のみが、願いをかなえることが出来るという。棺がもたらすのは新たな希望か、それとも破壊なのだろうか?
北村龍平監督の「VERSUS」などでアクション監督として毎回新しいアクションを創造してきた下村勇二が、初監督したファンタジーアクション映画。
森の中で謎の集団を相手に坂口拓が刀でなぎ倒したり、坂口拓お得意のマッハパンチで敵をぶっ飛ばすなど、「VERSUS」よりマジに敵に攻撃を当てることによるガチンコバトルが楽しめる。願いを叶える棺の謎解きが説明的なのは惜しいけど、バイクを疾走する敵やリーゼントの拳銃使いなど何でもありで、時代劇とゴスファンタジーをミックスした世界観はクセになるし、新しいアクション映画を撮ろうとする下村勇二の気概が感じられる佳作。
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