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鞍馬天狗 龍驤琥搏の巻のhummingbirdのレビュー・感想・評価

鞍馬天狗 龍驤琥搏の巻(1938年製作の映画)
4.0
シリーズ第19作。「角兵衛獅子の巻」と話がつながっているので、こちらを後に見た方がいい。

勤皇派を狙う山獄党というグループと鞍馬天狗の対決に、鞍馬天狗が育てている新吉とその両親のエピソードが絡む。後半はグリフィスのようなカットバック、ラストの余韻、いい作品だと思う。

アラカンさんが敵に対して「お楽しみのところ申し訳ありませんが」とか、丁寧な話し方をして上品。時々しゃれたセリフもある。一方で殺陣のシーンは力強く迫力があって、ギャップが良かった。

松田定次監督は、カットはあまり細かく割ってないので多少まったりするシーンもあるけど、カメラワーク、ドリー、人の動きを使って、見ごたえのある映像。

アラカンさんの殺陣の場面も素晴らしい。ほとんどカットを割らずに、アラカンさんと敵の複雑な動きで見せる。アラカンさんが、カットの最後にちょうどアップになる位置で止まるのすごい。

松田定次監督は多分グリフィスが好きなんだろうな
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