映画は遠い過去のはなし

心の映画は遠い過去のはなしのレビュー・感想・評価

(1973年製作の映画)
2.9

◎すべてを見透かしているかのように凛とした佇まいの母とクールで言動が挑発的な娘。

◎昭和の風情、日本家屋、これでもかと視界に飛び込んでくる格子戸をバックに語らう母娘と下宿人の男二人。そして蓼科の別荘の外にある洋風の白いテーブルとイスに座り語らう三人。和と洋のコントラスト。

トランペットとピアノの旋律がノスタルジックに響く中、主人公Kが辿る愛、駆け引き、裏切り、償い。

肝が座った乙羽信子の存在感とフェミニンだけどイケメンな松橋。棒読み台詞のアンニュイな杏梨が良かった。