まや

ディア・ハンターのまやのレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
4.4
戦争映画ではあるけれど戦争映画という直接的かつ叙事詩的(と思わせるような)ジャンルに区分しかねる、それでいて単純にパーソナルで叙情詩的な物語とも銘打つことができない、複雑で多層的である意味違和感の多い作品。最後のロシアンルーレットシーンでマイケルがニックに言う"I love you"を超える純愛は存在するんだろうか……ホモソーシャルを築くための鹿狩りから戦争を経て鹿を撃てなくなるマイケル。彼のセクシュアリティなくしてこの作品は語れないのでは。
カヴァティーナの美しく哀しい旋律が頭から離れない。
まや

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