とらちゃん

ディア・ハンターのとらちゃんのレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
5.0
午前10時の映画祭で鑑賞!

ずっと観たかったけど、上映されるのを知ってから約10ヶ月温めてました〜。
上映時間180分越えのベトナム戦争映画。
内容やあらすじは一切入れてなかったので、まず戦争に行くまでに1時間くらい尺を使ってることに驚いた。さらに、戦争のパートが結構短い。

ただ個人的には、デニーロが好きなので彼をスクリーンで観れていれば飽きることはないので観続けることは出来た。ただ、人によってはきついかもしれないこれは笑笑
しかし、観終わった後に思い返すと、前半で伏線が貼られていたり、後半の展開で友人関係や性格が戦争によってどのように変えられてしまったかが前半と比較してはっきりとわかるように描写されていた。
そして、何より強烈なのが主人公たちを決定的に変えることになってしまった戦争パート。デニーロの火炎放射器。デニーロが最高にかっこよかったし、このテンションで戦争パートは進んでいくのかなって思ったが、いろいろあって捕虜となったマイケル(デニーロ)と仲間たち。
そこからが、ちょっと衝撃的すぎて観ていてかなりの恐怖感を覚えた。
そこでのデニーロは地元にいる時の彼とはとんでもなく別人で狂気を感じた。やはりデニーロはすごい。
あの一か八かの賭けのシーンの緊張感がとんでもなさすぎる。確かに、やりすぎとの声も上がるくらいであり、実際やりすぎではある。それでも、あのシーンほどのインパクトを受けた戦争映画はぼくはこれが初めて。
そして、そこでの出来事が主人公たちをめちゃくちゃ引き裂いていく。
後半でのクリストファーウォーケンとデニーロの対面は心が苦しかった。
そして、ラストシーンでは自然と涙を流してしまった。

2022.170本目
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