時代は1960年代後半。鹿狩りを楽しむ主人公マイケルと仲間たちだが、マイケル、ニック、スティーブンという３人の仲間が徴兵により戦争を経験して、変容していく中で問われる友情の物語。
ベトナム戦争を題材に含んだ映画だが、戦争に関わるシーンは中盤数十分程で、あくまで人間関係を描くことに主題であり、特にロバート・デ・ニーロ演じる主人公のマイケルと親友ニックとの間にある強い信頼関係を、様々な場面から感じさせられた。
「反戦」はこの映画における一つのテーマであると思われるが、アクション映画的に凄惨な戦場を再現するというよりは、違和感や喪失感を通して、戦争というものの歪さをじわじわと実感する作品であった。
