カイトウ

ディア・ハンターのカイトウのネタバレレビュー・内容・結末

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

戦争映画というと戦地での戦闘シーンとかがやっぱりメインだったりするけど、この作品はそこまで戦地シーンがメインではないのがすごく個人的に心にささった
勿論、ロシアンルーレットの下りとかの戦地シーンにも見応えがあるんだけど
この作品のメインはやっぱ戦地(ベトナム)に行くまでのシーンと戦地から帰ってきたあとのシーンの対比だと思う
最初は結婚式で始まり最後は葬式で終わるとこだったり、戦地で命の重みやロシアンルーレットで一発で死ぬことの重みを身に染みて知ったからこそ戦争に行く前には普通に鹿を撃てていたのに、戦争から帰ってきたあとは鹿を撃てなかったとことかの前半と後半でのシーンがほんとに素晴らし過ぎるよ
でもその対比も出てる役者陣の演技があってこそなんだよな、主人公のデニーロは勿論なんだけどやっぱこの作品はクリストファー・ウォーケンの演技に尽きるね
最初の方は笑顔が素敵な美男子って感じだったけど戦争中はもう戦争に疲弊しきった顔になっていって、そこから自分の命の貴重さが分からなくなっていきロシアンルーレットにふけるときの表情とかはもう生気のない無表情な感じになっていて、とにかく映画全体を通しての顔の表情の変化が凄まじかった
この作品を通して戦争がいかにいろんな人の心に傷を残すのかっていうのが理解できて良かった、自分みたいな戦争を知らない世代はこういう作品を見るべきだよな
カイトウ

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