たむランボー怒りの脱出

ディア・ハンターのたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
4.5
「銃弾一発」という確率の元に生きていた鹿狩りの男デ・ニーロがベトナムで「銃弾三発」に変えた瞬間から全てが崩壊する。デ・ニーロとウォーケンが共に窮地を脱するためにはまずウォーケンが二分の一の確率で発射される拳銃を自分に向けて撃たなければならないという、二人の関係性の圧倒的な不均衡がそもそも間違っていた。(次にデ・ニーロが五分の三の確率になった拳銃を手にするが最初からそれは自分に向けてではなく敵に向かって発砲するためのものとしてある。デ・ニーロは自分に向けて撃つことの恐怖を最初から感じていない)