Arsenyevich

ディア・ハンターのArsenyevichのネタバレレビュー・内容・結末

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと期待外れな内容。
物語前半のドタバタ結婚式から狩りまでのくだりがあまりにも長い。
後半の戦争劇との対比を見込んでのことなんだろうけど、正直、悪ノリの度が行き過ぎてて、主要人物達の誰にも共感出来なかった。
希望の見えない未来に対する不安や葛藤、描き方は他にもあったのではないだろうか。

ここぞと言う時頼りになるマイケルも、
やたらとメンヘラ数値が高くなる扱いづらい人物にしか思えなかった。

戦争の傷痕。
心に負った消えない痛みが、
一か八かのロシアンルーレットに全て集約されてしまうのも、少し短調。

同じく180分近い内容で戦争の狂気を描いたクストリッツァ「アンダーグラウンド」の方がはるかに作品の密度は濃い。
それでも、若かりしクリストファー・ウォーケンの迫真の演技は圧巻で、デニーロに引けをとらない。
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