Jimmy

俺たちの荒野のJimmyのレビュー・感想・評価

俺たちの荒野(1969年製作の映画)
5.0
酒井和歌子に惹かれる傑作💗✨
現時点では、未ソフト化作品🎥

黒沢年男と東山敬司、そして酒井和歌子の三人を中心とした東宝青春映画。
といっても、清純路線ではなく、お色気場面・暴力場面などを織り交ぜた悲劇である。
ワイド画面に映し出される三人の若さが発散している。特に、酒井和歌子は若々しくて美しい。

物語は、若い男二人がとある基地付近の狭い土地を買って自分のものにしようとしていた。同様に、その土地に居ると落ち着く酒井和歌子も登場し、三人でその土地を大切にしようとする。

黒沢年男には女がいたが「酒井和歌子が出てきたために自分が捨てられる」と思った女は、荒くれ男たちに酒井和歌子を襲うように仕組む。しかし、これに気付いた黒沢年男は暴漢から酒井和歌子を助けるが、酒井和歌子は「これはあなたが仕組んだのね」と黒沢年男にナイフを突きつける。この場面は、本作における名場面といってもよいだろう。非常に印象的。
その直後、この二人はキスをする。

黒沢年男・東山敬司・酒井和歌子が三人で森の中で遊ぶ場面があるが、酒井和歌子が黄色いワンピースを着て、男二人に人間ブランコをしてもらうが、この時「酒井和歌子のパンチラ場面(2回)」が強烈なインパクトあり、名場面である。

その後、東山敬司が自殺っぽい墜落死の後、黒沢年男は彼の骨を例の土地にまく。悲劇的なエンディングである。
出目監督が、東宝青春映画の清純路線を打ち砕こうとする試みが見られた作品である。
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