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光の雨のrのレビュー・感想・評価

光の雨(2001年製作の映画)
3.7
衝撃が個人的に強かったのが正直。
重くて観たあと悲しくなったけど、強く来るものがある作品。
連合赤軍事件を描いた、あさま山荘事件までの連合赤軍の流れを追っている。自己否定、総括=同士リンチ等。
蛇に睨まれた蛙の様な当時の総括の残酷さと事件の当事者たちの心の闇が伝わってきた。全ては革命のためというのが薄れてきてただそれだけが強まっている。
小説原作の映画化を劇中劇にして描く体裁を取ったことで、残酷な"総括"いうリンチの場面が映画としての再現であることが強調され、観る側への刺激を和らげるオブラートに包んだ効果を生んでいる。
また、劇中劇に出演する今を生きる若い役者たちの苦悩や葛藤、戸惑いの描写が、そのまま30年前の事件に対する単なる過去の記録や再現でなく表現されている。
人間が皆平等で何不自由なく暮らせることのできる社会を
作ろうとして共に行動した赤軍派のメンバーたち。
彼らにとってその理想の社会こそが光の雨?だったのかな…
観ていて、タイトルである光の雨という意味がすごく気になった。あれこれ考えていた。
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