ボロ車にはロマンとドラマがある。
DVD化されてないのでまた観れる機会があるのかどうか・・・と思っていたのだけど、ある手段で入手しやっと再鑑賞。コレも1992年の作品なのか。
恋愛ものは苦手な僕が、邦画のラブストーリーで泣かされたのはコレが初めてだった気も。
織田裕二と和久井映見ってテレビドラマ的なキャスト、別れた彼女の余命を知ってしまい運命を…とファンタジックかつ今では使い古された設定なので好みは別れると思うけど、脚本と演出がいいのか、主要キャストの少し大根な演技がとてもフィットしてる。
これまでの5年間をダイジェストする裏などでまるまる使われてたElton Johnの「Your Song」も馴染んでたけど、DVD化されなかったのはその版権のせいかもね。
さらには・・・いま考えると、伊坂幸太郎の死神シリーズはひょっとして…とも思う。
失うまではお互いそれに気づけないでいたり。分かち合える時間は永遠にみえて一瞬だったり。ああ臭い。
物語の根幹の仕掛けがファンタジーであり、”記憶を失う理由”など大雑把な部分も否めない。それに、中途半端な古さの作品なのでかえって、魂の描写がちゃっちかったり、公衆電話、日めくりカレンダー、作りかけのレインボーブリッジ、怒鳴り散らす上司、カッコつけたセリフたち・・・懐かしく恥ずかしくこそばゆい。
と、途中何度かしらけつつも、やっぱり泣かされてしまった。
ぼくはそもそも”無償の愛”系に弱いのだけど、これはそれが二重なんだよね。
#このブログにあらすじが纏められてました。
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