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狂った果実のkazu1961のレビュー・感想・評価

狂った果実(1956年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-464 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋50年代の若者たちのエネルギーとその吐口、太陽族と呼ばれた当時の最先端の若者たちの無尽蔵ぶりがリアルに伝わってくる脚本と演出に魅入ってしまいます。このあたりは、原作者の石原慎太郎自ら脚本も手掛けたからですね!!

🖋️石原慎太郎の指名で本作が実質的なデビュー作品となった弟、石原裕次郎のオーラの凄さ(脚の長さに驚き!!)と後に結婚に至る北原三枝(=石原まき子)との共演が見どころ。人妻で兄弟を翻弄する北原三枝の役所もアンモラルでこの時代ではショッキングだったんでしょうね。。。

🖋️さらにヌーヴェルヴァーグの影響を与えたという意味では映画史においても貴重な作品なんですね。下記、町山智浩氏のコメントの引用です。
〜本作は、すぐにフランスで上映され、それに影響されてシャブロルが『いとこ同志』を、トリュフォーが『突然、炎のごとく』を、ゴダールが『はなればなれに』を撮り、ヌーヴェル・ヴァーグが生まれ、それに影響されてアメリカン・ニューシネマが生まれた。石原慎太郎は映画史を変えた〜

🖋️津川雅彦の芸名もこの作品に出演した時に慎太郎が自らの小説『太陽の季節』のメインキャラクター「津川竜哉」から命名されたんですね。なので色んな意味で世に影響を与えた価値のある作品です。そしてやはり一番衝撃的なのはラストシーンですね。。。

😱Story:(参考: allcinema)
太陽族の滝島夏久はまだ純真な弟・春次の初恋の女性・恵梨を奪う。やがて心の中にあった兄弟への愛情の均衡も破れ、恵梨は夏久の強靭な肉体に強く惹かれていった。恵梨と夏久の全ての出来事を知った春次は、憑かれたようにモーターボートでヨットの二人を追った……。

🔸Database🔸
・邦題 :『狂った果実(1956))』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1956
・日本公開 : 1956/07/12
・上映時間 : 86分
・受賞 : ※※※
・監督 : 中平康
・脚本 : 石原慎太郎
・原作 : 石原 慎太郎 :Crazed Fruit
・撮影 : 峰重義
・音楽 : 佐藤勝、武満徹
・出演 : 石原裕次郎、北原三枝、津川雅彦

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
大人の世界に反抗する若い世代のモラルを描いた「太陽の季節」姉妹篇。原作者石原慎太郎自ら脚色し、「狙われた男」についで中平康が監督、「続ただひとりの人」の峰重義が撮影を担当した。主な出演者は、「太陽の季節」に出演した新人石原裕次郎、「流離の岸」の北原三枝、「続ただひとりの人」の東谷暎子のほか岡田眞澄、藤代鮎子、長門裕之の弟津川雅彦など。原作者石原慎太郎が特別出演する。
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