サラ

狂った果実のサラのネタバレレビュー・内容・結末

狂った果実(1956年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

ん~。昔の日本ってこういう若者の生活?に憧れてたのかしら。
セリフにも暇ってあるけど時間もお金も持て余してる的な(贅沢者め;)若者(に見える)で、
女性は当時こんなワンピースとか流行ってたのかな。(スカート部分のデザインとか昔のフランス映画みたいでちょっと可愛いけど、普通の人が着こなすのは案外難しいかも)

兄弟二人が女を巡って~って、なんかチープな話~?と思ってたら、ラストで弟がコワーい目つきでとんでもない狂気に走りました。
タイトルの「狂った果実」はそういう所から取ったのですかね。
「果実」は聖書のアダムとイブの林檎のお話とも絡ませてるんでしょうか。

セリフがところどころ聞き取りづらいものがあって、
この作品は最初の方が特に早口で息する間もない感じだったし、
(役者さんの方がポンポン喋るの大変じゃなかったのかな;)
黒澤明監督の「七人の侍」ほどではないけれど、字幕付けて欲しいとか思ってしまった;そう思うのは私だけなんでしょうかね;

それにしても弟役が津川雅彦さんだと気付くまで時間がかかりました。
わっかー。こんな時代があったのねーという感じ。
津川さんの弟さんも俳優・長門裕之さんで目元とかちょっと似ておられますが、若かりし頃はこんな感じだったのねー。
そしてクライマックスでの目つき!大スターといわれる伝説の石原裕次郎さんより演技が際立ってました。

どうでもいいけど原作者・石原慎太郎氏は個人的に好きではないのでムムム、とケチをつけたくなるのですが。
はい、映画には何の罪もありません;
サラ

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