WOWOWオンデマンドで観てみました。石原裕次郎の初主演作となった1956年の作品だけど、裕次郎も津川雅彦も岡田真澄もみんな若くて、当たり前だけどこんな時代もあったんですね。😅
裕次郎はチョイワルの兄貴役だったけど、顔は可愛らしい感じで、むしろ次男坊の役の方が似合いそうだったかな。
ストーリーは、一人の女を巡る兄弟の確執を描いた青春映画だけど、これはクロード・シャブロルの『いとこ同志』にそっくり。
『いとこ同志』は、本作の3年後の1959年に公開されて、ベルリン映画祭の金熊賞を受賞した、ヌーヴェルバーグの代表作の一つと言われている作品だけど、もしかしたら本作を観て作られたものだったのかも知れませんね。
それを思うと、やはりこの時代の日本映画には名作が多かったんだなあと、あらためて思いました。