アンジェイ・ワイダといえば「灰とダイヤモンド」だが,それから40年近く経てほぼ同じ題材(44年ポーランド蜂起)をテーマに,老いを感じさせずに生き生きとパワフルに演出した作品。
なにぶん,ポーランド蜂起というのを私はほとんど知らないため,題名の元になり,劇中キーワードとして扱われる「鷲の指輪」の意味もわからないが,良い映画というのに異論はない。この歴史的事実を少し勉強すればもっと面白い映画だったかもしれない。
劇中,「灰とダイヤモンド」のカウンターにウオッカを並べ大戦中に死んでいった同士の名前を呼びながら1つ1つ火をつけていくというシーンが再現され,ワイダ監督の執念が感じられる。