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魔女の宅急便のyukikaのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
5.0
まだ上京して間もなかった19歳の夏。
上井草のレンタルビデオ店で、当時大好きだった人が「おまえにぴったり」って言って借りてくれた、そんな思い出の魔女宅。

わたしは今もまだ『ぴったり』のままなんだろうか?
いや、さすがにそんなことはないか。
あれから何年も過ぎて、
あの頃ずっとオトナに見えてた彼の歳もとっくに追い越して、
今は東京にちゃんと、居場所がある。

というより、あの頃は世界のどこにも居場所が見つけられなかったんだよなー。
若い若い。
青い青い。

…て、観る前は思ってたけど。やっぱり今回もぎゅっとなったりうるっとなったりしてしまって、変わってるようで変わらない自分をまた見つけた。

懸命に働くことが自分の居場所を作ることになる。
誰かの為に一生懸命になるから、誰かと繋がることができる。
必死にもがくから、何者かになることができる。
今うまくいかなくても、いつか、きっと。
このタイミングでこれを観られたのは、なんか神様に「おまえ初心に返れよ」と言われている気分。
ありがとう、金曜ロードショー!


『落ち込むこともあるけれど、私この街が好きです。』

名作だし、こういう優しい優しい作品がわたしは大好きだ。
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