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魔女の宅急便のonisamのネタバレレビュー・内容・結末

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

労働の悲しみと美しさを13歳の女の子に代弁させている点で、千と千尋の方が好きだった。あれは子供が労働することを拒絶する作品だったから。キキにはサツキちゃんと同じ感じの苦しさを感じた。サツキちゃんの方がより苦しさが隠蔽されているのできついのだが……。
宮崎駿作品は、女性キャラクターが生き生きとしている。これは幅広く人気な理由のひとつだと思う。単なるヒロインや母に収まらず、勇気を持って冒険したりひとりの世界にこもって技術を磨いたりする。良くも悪くもジェンダーがつるりとしている。ただこの居心地の良さが平等とか公平に結びついているとは思えず、関心がなく認識しないからつるりとしていると思う。
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