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魔女の宅急便のspitfireのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
3.6
何度か見ている筈だけど、通しで見るのは久しぶりでした。ハイカロリーな作画の割に濃密すぎない画面で風通しがよく、話もスムーズでスルスルーッと入っていく。エヴァーグリーンな喉越しの良さが際立ちます。シナリオ上の気付きとしては、飛べなくなるのって文字通りスランプやイップスの話として受け取っときゃいいんだなということですかね(なんか色々言いたがる人を見かける)。
この頃から「少女」「少年」「老婆」「飛行機」「冒険」と宮崎駿お得意のモチーフだらけ。結局最後の最後までおんなじものを描き続けてしまったご様子。
一方キャスティングはアニメ声優多めで、今とはずいぶん違う雰囲気。高山みなみの演技は朗らかで良いですね。ただ気を抜くとコナンくんに聞こえるので油断は禁物。そういう意味ではウルスラもしれっと天羽奏に聞こえるけれど、少なくとも一人二役のお泊りシーンは壮絶。
ユーミンに始まりユーミンに終わるわけですが、シティポップリバイバルのあとだと聴いた印象も変わってくる。あとニケツしてるときのプログレっぽいスコアが良い。ナウシカやラピュタだとこういうのもっとモリモリなんですよね。
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