Hotさんぴん茶

魔女の宅急便のHotさんぴん茶のネタバレレビュー・内容・結末

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

■実際は2016/8/9に視聴。スマホメモを整理していたら当時のたくさんのメモが見つかったので、せっかくなのでさらに読み込んでそして、自分なりにまとめてみた。
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■この作品における、自分の最大の関心点■
キキがなぜ飛べなくなって、そして再び飛べるようになったのか?

その上でキキについて考えていくと…。

◆そもそも空を飛ぶとはどんなこと?
空を飛ぶのは命がかかっていることで、自分を相当信頼していないとできない。

◆0.問題なく飛べてた頃。
おそらく幼いゆえ、または世間の厳しさを知らない故の万能感・自信があって、無意識のうちに跳べていた。

◆1.飛べなくなった頃。
新しい環境でいろいろあって、自信喪失。
そもそも自分がなぜ飛べていたのかすらわからなくなった。ていうか考えたこともなかったし、元から飛ぶって何だったのか皆目不明。

◆2.再び飛べるようになった頃。
やっと今まで自分がなぜ飛べていたか理解した。
飛ぶとは第一に自分への信頼であること。そして人への信頼=自分への信頼※であることに気づいた。
全てが繋がっていた!

※どっちかが欠けたらダメになるのは、車輪やハンドル同じ。(キキとトンボの自転車走行そのもの!)

ちなみに◆1.飛べなくなった頃にはこんなことが起きていた。
(本人も明るく頑張っていたはずだし、おソノさんとか信頼できる人は増えてきたものの…)
↓順番前後してるかもだけど。

・街のおしゃれで活発な女の子に引け目を感じた。
・頑張ってやった仕事が報われなかった。
・自分が大切だと思ったものを否定された。
・自分を受け入れてくれない人がいる。
・劣等感が生まれ、自分に自信をなくした。
・せっかく仲良くなれてきたトンボにも冷たく当たるようになって。疑心暗鬼な状態。

◆2.再び飛べるようになった頃。には何が起きたの?↓
・ウルスラとの出会い。
・トンボとの自転車走行。

印象的だったのは、キキとトンボの自転車走行のシーン。
キキがトンボの自転車で体を地面につくぐらい傾けたのはびっくりした。相手を相当信頼してないとできないことだ。怪我するかもしれないのに、勇気がある。キキが、その時いかにトンボを信頼していたかわかった。

またキキのその姿は、不思議と空を飛んでる時と似ていた。表情まで似てる。微笑ましくて好きなシーン。

このシーンを見て、キキがまた飛べるようになったのは他者を信頼する感覚を再び思い出せたからなのかな、と感じた。他者(=自分)を信頼して命を預けるということ、それは上空のキキ自身と似てる。キキは飛べなくなるまで、自分でもよくわからない力で無意識に飛んでいた。無意識に。

これをきっかけとして最後、自分を信頼して、自分の力で飛んだのは感動したな〜。
魔女の修行って、自分の力を信じるための修行なのかも。