この不穏な空気感と緊張感は、いかにもパクラ監督らしく好みでした。
都会で暮らす一人の女性の寂しさ、不安感をフォンダさんがリアルに演じてます。でも、それ以上にドナルド・サザーランドのカッコ良いこと！今まで特異な役柄が多く印象に残る役者さんですが、こんなスマートな役もイケるなんて！大人の雰囲気満点で、中盤の街中で買い物する姿などギャップがあり素敵です。私もああいう男になりたいもんです。
また、ゴードン・ウィリスの撮影がスゴい！構図が計算され尽くしているので長いカットでも照明の効果もあり異様な緊張感が持続していました。音楽も70年代らしい不穏にさせる曲調で上手。
大人のラブストーリーや女性の生き方が絡まって展開していくので退屈に感じる方もいらっしゃるかと思いますが、個人的にはそれも含め好みの作品。
