たまたまの栞のレビュー・感想・評価

いろんな世界の存在を教えてくれるやさしい映画。淡くて掴みどころのない作品の中に物語がきちんとあり、まるで妖精のような描かれ方をされている蒼井優ちゃんは、きちんとそこに居てくれている。「たまたま」って単品で使うことのない言葉だけど、偶然から派生する美しさや、これからまだ見ぬ美しいものや人や出来事に出会えるかもしれない未来へのワクワク感が含まれているように感じて、良いと思った。エンドロールまで世界観が残っているのも良い。
素敵な詩を読んでいるような映画。