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あの頃ペニー・レインとのnomanのネタバレレビュー・内容・結末

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

少年の青臭さも女の病み具合も何かを好きでいる気持ちも全部ひっくるめて"ザ・青春映画"だった。
夢のような馬鹿みたいな嘘がたっぷりで、それが心地よくて引き込まれた。
音楽の虜になった少年のような、あるいはバンドを応援していたグルーピーのような、もしくはただ音楽を愛したバンドのような、素直なそのものへの愛情というのは年とともに擦れてなくなっていく。
そんな純粋な気持ちを思い出させてくれた、それだけでいい映画だった。
ただしあまりにも夢いっぱいで、もう少し若ければうんざりしたかもしれない笑。
一番感情移入したのは、無名雑誌creamの編集長。
「偉大な芸術は罪悪感や憧れて愛とセックスが絡み合っている」
芸術はそんなにきれいなものから生まれたのではない、そういう言葉に同意し、励まされた。
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