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あの頃ペニー・レインとのsayanaのレビュー・感想・評価

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)
3.9
音楽にしか目がなかった。でも彼女の姿が時折チラついてしまうのはなぜだろう。
私の中ではもうグルーピーといったらこの作品のケイト・ハドソンが一番に思い浮かぶ。(『タクシー・ドライバー』のジョディ・フォスターみたいな格好の子もいた。)殺人級の笑顔の中に垣間見られるどこか現実を悟っているかのような悲しげな表情。みんなのムードメーカーだけど、実は自分の居場所がそこにはないことを知っていて、いつだって確かな愛を求めてる。若さには終わりがあることを彼女は誰よりも知っていた。
ロックってやっぱりドラッグとセックスのイメージがあるから、たとえロックが好きだとしても私みたいなヤワで堅い人間には一生馴染めないコミュニティなんだろうなと勝手に落ち込んでたんだけど、誠実で優しいウィリアムがどんどん溶け込んでいくのを見られたのはすごく希望が湧いた。「お前誰だよ?」→「あなた達の音楽最高です!」→「入れよ〜!」のノリ最高。Don’t take drugsを貫いてくれて私も安心しました。
70年代のロックバンドはみんなこんな感じだったのかなと想像が膨らむ楽しい映画。ツアー中のバスで仲間割れしたり、ドラッグでハイになって屋根から飛び降りたり。バスの中で合唱しがち。
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