dalichoko

星をかった日のdalichokoのレビュー・感想・評価

星をかった日(2006年製作の映画)
-
導入部からまたたく間にドラマの世界へ引きずり込む強引な展開に、たったの16分程度の宇宙にのめり込む。「ハウルの動く城」からスピンオフしたような話しだが、地球という規模を”買う”という行為の責任を負わされる少年の悲劇だ。この少年はドラマの中で現実に引き戻される。しかし再び彼は現実を離れて挑戦する。この希望に満ちた映画はもう宮崎駿監督の手を離れてゆくのだと思う。

がやがやしていた劇場。小さい子供さんがこの映像表現の世界に惹き込まれて静かになる。この難解なドラマがなぜ小さな子供を黙らせるのか。それがジブリであり、宮崎駿の秘密なのだと思う。
dalichoko

dalichoko