2006年。
13年前の、
ハウルとポニョの間に生まれた宮崎駿監督の作品。
たったの16分のストーリーに、
メッセージが凝縮されてる。
ノナ「これから市場へ行ってきます」
ニーニャ「素敵ね」
謎の女性ニーニャが何度か口にした返しが、素敵。
星を育てるアイデアは見ていてとてもワクワクして、なんだかドラえもんを思い出す。
『時間』をテーマに扱ったストーリー。
時間に縛られ、追われる日常。
その『時間』を『時間局』という目に見える存在として表現して、そこから逃れて自由に生きる様子を示してる。
ミヒャエル・エンデ作『モモ』然り、
本質を捉えられる芸術家には時間を取り扱う人が多い気がする。
イバラードの世界観も久し振りに楽しめて良かった。
イバラードのDVDを実は持っているけれど、ジブリの作品(ストーリー)と融合してこそイバラードの世界観は完成すると思う。
あっという間の16分間。
この世界観がずっと続けば良いのにって思う一方、あえて見せないところに鑑賞者側の想像力に委ねる宮崎駿監督の意図も感じる。
僕の頭の中で続くストーリーをいつかお会いして、話してみたい。
宮崎駿監督にはこれからも、急がなくて良いからじっくりと時間をかけて宮崎駿監督にしか描けない世界観とストーリーを作り出してほしい。