natsuko

キンスキー、我が最愛の敵のnatsukoのレビュー・感想・評価

キンスキー、我が最愛の敵(1999年製作の映画)
4.5
「我が最愛の敵」という言葉がすごくしっくりくるキンスキーとヘルツォークの関係。
キンスキーとの5作をヘルツォーク監督が振り返るドキュメンタリー。
キンスキーの怪演、狂人ぶりの演技は言わずもがなですが、この方、地も変わらず異常だった^^;
なぜパリテキサスのあの美しいナスターシャキンスキーが彼の娘として産まれてくるのか永遠の謎。

ちょっとネタバレ



フィツカラルドもアギーレも撮影現場は地獄のようでヘルツォークのこと誇大妄想者扱いして罵って喚き散らす、自分が注目されていないと気づくと些細なことを理由に辞めてやる!ってボイコットする始末。ヘルツォークはキンスキーの取説を読んでいるので、ここでボイコットしたらお前の頭に銃弾8個ぶち込んで残り1個は自分の頭にぶち込むってガチで言っちゃうあたりヘルツォークも結構な異常者で草。
ヘルツォークとキンスキーが言い争いをしているのを不安げにみる先住民族がヘルツォークにあなたの為に彼を殺しましょうか?って真面目に言ってきたのも笑った。
だけど、インタビューで2人はお互いをリスペクトし合っていて切磋琢磨している様子が見られるのは素敵なギャップで、キンスキーと蝶が戯れるラストシーン、思わず泣きそうになった。神秘的なPopol Vuhの音楽が最高でした。
natsuko

natsuko