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男なら夢をみろの3104のレビュー・感想・評価

男なら夢をみろ(1959年製作の映画)
3.4
幼き日に出会い、そしてあっけなく別れた二人。大きくなり再開したがかたや検事候補生、こなたヤクザと相対する立場になっていて・・。

前半は検事を目指す葉山良二、後半はヤクザの裕次郎メインで描かれ、両者に関わり想いを寄せられるのが芦川いづみ嬢というパワーバランス。
ヤクザ映画は観なくはないがヤクザは嫌いだ。願わくば劇中で惨めな最期を迎えてほしい。そういう意味ではハッピーエンドがイマイチ解せぬ(裕次郎を死なすわけにはいかないのだろうが)。
ヤクザの処遇も含めての、“事件”の関係者や元凶に対する罰、そしてそれにより巻き起こる葛藤の描写が曖昧だったりほとんどないのも気になる部分。滝沢修の死は雑に処理され過ぎだろう・・。葉山といづみの結婚〜現実では結ばれなかったが〜も唐突で都合が良すぎやしないか。

映画としては手堅い作り。まだのどかな東京の景色と、清水まゆみの肢体とダンス、そして森英恵の様々な衣装を着こなすいづみ嬢も見どころ。
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