佐藤克巳

男なら夢をみろの佐藤克巳のレビュー・感想・評価

男なら夢をみろ(1959年製作の映画)
3.0
牛原陽一監督の丁寧な演出には感心するが、冒頭のシーンから、ジェイムズ・ギャグニーの「汚れた顔の天使」の様な作品を期待したが、豈図らんや健全なやくざ映画に転化した印象。「赤い波止場」で頂点に達したアウトロー石原裕次郎からの脱皮が模索された一作とすれば成功なのだろうが、不満が残る内容だった。ただ一点、清水まゆみがダンサーを演じたのが意外に良く、よもやと思ったが、ヒロイン芦川いづみが葉山良二に嫁ぐというのは想定外の結末だった。
佐藤克巳

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