あうれり

ステイン・アライブのあうれりのレビュー・感想・評価

ステイン・アライブ(1983年製作の映画)
4.2
「俺のしたいことを知ってるか?歩くのさ。」

あの名作、サタデーナイトフィーバーの続編にあたる今作ですが、世間の評価は正直微妙です。笑
一部では、史上最悪の続編とまで言われたりしていますね。
だけども僕は、好きマゲドン。

前作では、ブルックリンのディスコでブイブイ言わせてたジョントラボルタ演じるトニーですが、今作の舞台はブロードウェイですからね、オシャレに踊り明かした前作とは打って変わって、筋肉ムキムキでガッチガチのダンスを披露してくれます。
そこに絡んでくるラブストーリーがあーなってこーなってという感じですね。←

今作がダメな作品だと仰る方に多い意見が、「主人公最低じゃん。」というものなのですが、私は逆にそこに感情移入しました。

前作でも女遊びが目立ったトニーだったので違和感もなかったし、女が寄ってくれば拒むのは難しい、それが男という生き物です。

彼女はもちろん大切だし手放したくない、でも魅力的な女性に誘われたらそっちとも遊びたい、そんなリアルな男性像をうまく描いていました。
おそらく監督をつとめたスタローンが若き日の自分をイメージしながら作ったのだと思います。

確かに、ラブストーリーに重点を置くならば薄っぺらさも感じますが、この作品は純なラブロマンス映画ではありません。
曲とダンスの多さ故に半分はミュージカル映画といってもいいでしょう。
深く考えず、80年代の時代背景に浸りながら観ることをおすすめします。

この作品を観て、ノスタルジックな気分になれるくらい歳を重ねていたかった。