うみぼうず

泥棒成金のうみぼうずのレビュー・感想・評価

泥棒成金(1954年製作の映画)
3.5
グレース・ケリーはもとより、ブリジット・オーベールもとてもチャーミングで、その2人の海上でのやり取りがクスッとくる。新車と中古車の比較とか、この辺は時代も国も変わっても同じなんだなと。
ニースの風光明媚な街並みが美しくて、何度か挟まれる車の疾走シーンだけでも印象に残る。

誰が"猫"なのかを一応追うことになるけど、同時にロマンスも並行していてなんとなく散漫。謎も恋も区切りはつくが、けっこうシンプルな脚本なので謎解き重視で観ると少し期待外れかも。
泥棒の手口がまさに抜き足差し足忍び足、めちゃくちゃ不審な動きな点はつっこまずに観るのがいいと思う。

セリフ回しはオシャレなものも多いので、南仏の空気と雰囲気を味わえるとよいかな。
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