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泥棒成金のkazu1961のレビュー・感想・評価

泥棒成金(1954年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-326 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋ヒッチコック作品の中でもあまり話題に上がることが少ない作品かも知れませんが、個人的には好きな作品です。何と言っても、ヒッチコック監督初のワイドスクリーン作品であり、パラマウントが新開発したビスタビジョン撮影ということでその画像の美しさは絶品!!美しい南仏の絶景とグレース・ケリーの超絶な美しさを観るのには最高の作品です。

🖋物語的には、常連俳優のグレース・ケリーとケイリー・グラントと組んで、南仏のリゾート地を舞台に宝石泥棒と令嬢の恋の駆け引きを描くサスペンス作品です。そんな物語、観ていてイメージがオーバーラップするのがあの宮崎駿『カリオストロの城』です。

🖋宮崎駿がどこまで参考しにたのかどうか分からないですが、泥棒と令嬢の恋という以外に、いくつかのシーンのイメージがオーバーラップします。ロビー(ケーリー・グラント)を追いかける警察の車が羊の行列に行く手を阻まれたり、フランセス(グレース・ケリー)がクラリスの如く片側に断崖がある道を車を運転して猛スピードで追っ手を撒いたり。さらにフランセスの母親がフランセスに言った台詞“あなたは何も盗まれていないじゃない?!”という言葉から、銭形警部が言った有名な台詞“ルパンはとんでもないものを盗みました。あなたの心です。”という言葉が頭の中に浮かんできました(笑)!!

🖋従来のヒッチコック作品とは違い、テンポ良く、ロマンがあり、そして美しい映像を愛ながら、そんなことを考えて鑑賞すると、とても愛しい作品となりました!!

😊Story:(参考: yahoo movies )
猫の異名を持つ宝石泥棒のジョン・ロビー(ケイリー・グラント)は、今では引退し、リビエラの別荘で暮らしていた。ある日、偽者の猫が現れたと聞いたロビーは、偽者が誰なのかを確かめるべくニースへ。そこでロビーはアメリカから避暑に訪れた大金持ちの娘フランセス(グレイス・ケリー)を好きになってしまう。そんな中、偽者の猫がフランセスの母の宝石を狙い……。

🔸Database🔸
・邦題 :『泥棒成金』
・原題 :『To Catch a Thief』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1955
・日本公開 : 1955/10/18
・上映時間 : 106分
・受賞 : 第28回アカデミー賞 撮影賞
・監督 : アルフレッド・ヒッチコック
・脚本 : ジョン・マイケル・ヘイズ
・原作 : デイヴィッド・ドッジ
・撮影 : ロバート・バークス
・音楽 : リン・マーレイ
・出演 : ケーリー・グラント、グレース・ケリー

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
南仏リビエラを舞台に、汚名を着せられた元宝石泥棒が、自分の手口を真似た神出鬼没の宝石泥棒を捕らえるため奮闘する姿を軽快なタッチで描いたラブサスペンス。屋根を飛び回る姿から「猫(キャット)」と呼ばれた宝石泥棒のジョン・ロビーは、今は足を洗い、仮釈放の身で自由気ままに暮らしていた。しかし、ある時、リゾート地の高級ホテルから次々に宝石が盗まれる事件が発生する。その手口がかつてのロビーのそれと同じことから、警察はすぐさまロビーを捕らえようとするが、身に覚えのないロビーは警察の手を逃れ、独自に調査を開始する。自分の偽物が狙いそうな高価な宝石をもった金持ちの旅行客に近づき、犯人を捕らえようと考えたロビーは、保険会社のヒューソンの協力を得て、アメリカ人女性のジェシーとその娘で若く美しいフランセスの2人に近づく。しかし、ロビーとヒューソンが目を光らせていたにもかかわらず、母娘の宝石が盗まれてしまい……。フランセス役のグレイス・ケリーは、「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」に続いて3作連続でヒッチコック作品のヒロインを務めた。アカデミー賞で撮影賞受賞。1954年、日本初公開。2014年、特集企画「スクリーン・ビューティーズ」の第3弾「ヒッチコックとブロンド・ビューティー」にて、デジタルリマスター版上映。
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