Casablanca

泥棒成金のCasablancaのレビュー・感想・評価

泥棒成金(1954年製作の映画)
4.0
無駄なくストーリーがさくさくと進む小気味よい展開は、熟練期を迎えたヒッチコックのもの。

ケイリー・グラント、グレイス・ケリー、ジェシー・ロイス・ランディスのヒッチコックお気に入り俳優との息もぴったり。それぞれ、持ち味を存分に発揮しているように思う。

特にグレイス・ケリーの演技は「真昼の決闘」の頃とは別人のように堂々としている。

サスペンスとしては、泥棒のボスが最も悪人面をしたシャルル・ヴァネルに落ち着くので、いまいちではあるが、美しいリヴィエラの風景とともに、心地よい余韻が残った。