ストーリーは至ってシンプルで、別にキューブリックがやらなくても良かったような気はするけど、監督、脚本、撮影、編集、製作と1人5役こなしてるってところがポイントです。
自主映画っぽいですが、5役やっただけあって細かな演出は彼のやりたかったことが明確だったように思えます。
特にラストの決闘シーンなんて、わざわざマネキンのたくさんある倉庫じゃなくても良いわけだし、銃もある時代なんだから古典的な斧とヤリみたいな武器じゃなくても良いわけです。
ましてやボクサーなんですから素手でボコボコにだってできたでしょう?
でもあの場所、道具、演出を選んだところにセンスを感じた。
これから彼が時計じかけ、2001年、アイズワイドなどのディープな世界観を撮っていく出発点なんですよね。
場面の移り変わりも洗練されてて、「ギャー」という悲鳴が汽笛に変わるところに感動。
p.s.キューブリックこれにて制覇!あとは韓国でやってるキューブリック展行くだけ!