もか

私の20世紀のもかのネタバレレビュー・内容・結末

私の20世紀(1989年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

60点

「心と体と」の監督のデビュー作でもあるので、観てみた。
限られた費用の中で、さらには白黒でここまでの個性的な世界観が出せるのは、やっぱり腕が良かったんだなと思う。

ただ、一方で、ちょっと長ったらしいと思ってしまう場面が多々あった。
生き別れた双子が、1人は強盗、もう1人はテロリストとなり再会する、という企画は良いものの、感情が入ってこない。
マッチを一緒に売っていた貧乏な子ども時代から、彼女たちが20歳になるまでに何があったのかは一切語られない。どんな人に引き取られて、どんなふうに育ったのか、みたいなのが少しだけでも知りたかったなあ。
そして、彼女たち2人を寝とる謎の男。
こいつはなんなんだろう?
そして、双子だと気づいたのは最後の場面?だったのか?不思議と気付いてるのかと思ってたけど。そこらへんもわたしのリテラシーがないのか、気にしすぎなのか、なんだか分かりづらかった。
好き嫌いが別れそうだなと思った作品。
だけど、好きな人は好きっていうのもわかる。

あと気になったのが音楽と未知なる世界的な演出。特に最後の鏡の迷路の場面はキューブリックの「2001年宇宙の旅」感があった。
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