Taul

私の20世紀のTaulのレビュー・感想・評価

私の20世紀(1989年製作の映画)
4.0
『私の20世紀』配信で初鑑賞。イルディコー・エニェディ監督。何て素晴らしい長編デビュー。モノクロでスタンダードの映像、モノラルでアフレコっぽい音響で、19世紀から20世紀のまさに映画の誕生と発展の時代をポエティックに駆け巡る。双子の姉妹とある男との運命やサスペンスが軸にあり物語もいい。

『私の20世紀』映画と戦争の世紀であり表舞台は男性達の社会。映画発明の一人で策略家エジソンや性差別的なヴァイニンガーなど歴史上の人物や風潮をからかい、もし私がそこにいたらと言わんばかりに時代の本質に迫るように描く。映画作品のオマージュに溢れて楽しく、かつ自由に物語る新・映画史映画。
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